ステップフォード・ワイフ
出演: ニコール・キッドマン マシュー・ブロデリック ベット・ミドラー
クリストファー・ウォーケン フェイス・ヒル グレン・クローズ 他
1975年キャサリン・ロス(「卒業」で有名)主演で映画化されたものを、2004年リメイク?再映画化したものです。75年度版はサスペンス色が強いそうですが(未見)、これはコメディですね♪はっきし言って(^_^)
TVプロデューサーとして活躍するジョアンナ(ニコール・キッドマン)は、事件をおこし辞職させられる。彼女の夫であり部下だったウォルター(マシュー・ブロデリック)の計らいで、ステップフォードと言う美しい町に移り住むが…。
大好きな俳優さんしか出ていないと言う珍しい映画。軽く楽しむにはもってこいでした。ニコール・キッドマンは勿論、マシュー・ブロデリックもベット・ミドラーも大好き♪そして、クリストファー・ウォーケンよぉ〜!!何故か彼はお首ゴロゴロが似合うようで^_^;
社会的に成功し容姿端麗な、完璧妻を持った男たちが、妻を支配するために作った町が「ステップフォード」。そんなこと知らないジョアンナは、町に住む女性たちに違和感を覚えるんですわ。この映画、旦那と観たかったなぁ〜…と思ったんですが、世の殿方は家をピカピカにし、フリフリの服を着て何事にも「Yes,Darling♪」って言う奴隷みたいな嫁が良いんですかねぇ??そんなのつまんなくな〜い??映画だから極端に表現しているけど、多かれ少なかれこんな男性が多いような気がするのは私だけだろうか(ーー;)
ラストもちょいとひねりが効いていて、そっか、そうだったのか…ってなんとなく納得。
なんて〜の、人ってやっぱり拠り所が必要で、自分にとっての理想や完璧を求めるもんなんですなぁ…(それが他人にとってはた迷惑であっても)。
出演した人たちが一種のアホさ加減を楽しんでいるようで、小気味良い感じでした。
やっぱり人はそれぞれで、お互いを尊重しなきゃだめよ!!…ん!?誰に言ってる??私(゚.゚)
ボーイズ・ドント・クライ
出演: ヒラリー・スワンク クロエ・セヴィニー ピーター・サースガード ブレンダン・セクストン3世 他
ヒラリー・スワンクが、1999年のアカデミー主演女優賞をとったお話です。
性同一性障害に悩むブランドン(ヒラリー・スワンク)が、全く知らない街へ行き、男として仲間が出来楽しい生活を送るが、本当は女であったと知られた時に悲劇が起きる…。
痛い…痛い…本当に痛い映画でした。
実は内容をよく分からないまま観て、殺人が起きるなんて思ってなかったのよ。ただ、その起こった理由が愛憎のもつれと同時に同性愛に対する偏見も相まっていて、どうして人を人として見られないんだろう??って、哀しくなりました。
差別や偏見の大きな理由は、人を個人として見ないってのが大きいと思うんだけど、何故人はそれぞれの境遇を理解出来ないんだろう。いや、理解しなくても良い。そういう人もいるって、何故認めることが出来ないんだろう。民主主義は「大多数」の意見を採用するものだけど、それだけでは救えない少数派が存在すると言うのに。
ヒラリー・スワンクの演技は凄かった。うん。ちょっと華奢な男の子にしか見えなかったよ。心は男なのに、体は女なためにレイプされるってのは、どんなに屈辱だったろう…いや、女だってレイプされるのは絶対嫌だけど、心と体の違いを突きつけられるのに、これほど酷い仕打ちは無かったと思う!!それだけに、彼(本当は彼女だけど)が背負った十字架の重さや痛みがとても良く表現されていたと思います。
結果的にブランドンの彼女ラナ(クロエ・セヴィニー)が色々なしがらみから解放され、その後の人生を送ったことは良かったと思う。
事実を元に映画にしたために、制約はあったと思うけど、一つの映画としてよく出きていたし、考えさせられました。
事実は小説より奇なり…色々な人生、色々な人…私の知らないことがたくさんあるんだよね。
ジョゼと虎と魚たち
出演: 妻夫木聡 池脇千鶴 上野樹里 新井浩文 新屋英子 他
犬童一心(監督)+渡辺あや(脚本)の映画。実は「メゾン・ド・ヒミコ」のコンビでして、原作(田辺聖子)はあるものの、連続して観たので感想も連続して書きたいと思います。
平凡な大学生恒夫(妻夫木聡)は雀荘でアルバイトをしている。ひょんなことからジョゼと名乗る足の不自由な女の子(池脇千鶴)と知り合い、心惹かれていく…。
設定としては異常。足の不自由な孫を、必死に世間の目から遠ざけるばあちゃん(新屋英子)のせいでジョゼは学校にも通えない。でも反面、ばあちゃんは惜しみない愛情をジョゼに注いでいて、ジョゼが欲しがる本をゴミ捨て場から拾ってきたり、世間の目を気にしつつも乳母車に乗せて毎日散歩に行ったりするんだよね。世間体と愛情って相反したものを(ばあちゃんの中ではよ)持っているばあちゃんは、最大の理解者であると同時に、最大の敵でもあるんだよなぁ。
さて、犬童監督に感心するのは、マイノリティーに対する暖かな目。「メゾン・ド・ヒミコ」ではセクシャルマイノリティーだったけど、この作品では身体障害者にもとても暖かい。脚本の渡辺さんもそうだと思うけど、「初めて見た。リアル身障者。」…なんて台詞…。私は心で思うだけで声には出せない。でも、監督も脚本家も台詞として出す。マイノリティーをマイノリティーって、そうなんだよって位置付けるってマイノリティー(色々なね)の方以外にはとても引け目を感じる行動な気がする。でも、個人を見ると、マイノリティーなんていない(つ〜か、マイノリティーだらけ)。その人はその人なんだから!!って認めて迎合する暖かさって、本当にホッとする空間なんだと思います。
で、マイノリティーではない恒夫(妻夫木聡)。彼が最終的に下した結論は正当だと思う。彼のような「そんなおエライ人じゃない(by上野樹里)」人には、重荷になってこそ、支え続けることは不可能だと思っていたから。でも、何故かホッとするのは、ジョゼが電動車椅子で顔も見せずスゴイ勢いでウィーンって進んでいたから。彼女は大丈夫。強く進んでいけるって観る側にも安心感を与えてくれるんだよぉ。「あんたがいなくなっても…まぁ、それでもえぇか…。」ってジョゼの台詞(ちょっと違ったかも)でラストはネタばれだけど、それしかないよなぁ…って思ってしまった。映画だからって変にこじつけなかった点も、私の中では好評価でした。
千鶴ちゃんのセミヌードとか話題性もあったけど、私は人の心の動きを感じられる素敵な映画だと思いました。
犬童監督…今後に期待だわ♪
メゾン・ド・ヒミコ
出演: オダギリジョー 柴咲コウ 西島秀俊 田中泯 他
沙織(柴咲コウ)はゲイの父親卑弥呼(田中泯)に捨てられ、ずっと恨んできた。ある日、父親の恋人岸本春彦(オダギリジョー)が沙織を訪ね、父親がガンであり、父が開いたゲイ専用の老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」で働かないかと持ちかける。
期待していた程度の内容でありました。オダギリジョー+柴咲コウでゲイの物語といったら(あたし、そういう映画好きみたい)、そりゃぁ期待するさ!!その期待には充分応えてくれた映画でした。でも、無茶苦茶感動し落涙に咽(むせ)ぶって程じゃぁなかったけど(汗。
何と言ってもオダギリジョー!!前々から惚れていましたが、本当にこの映画でも美しい〜♪細身の体かと思えば片手で柴咲コウをヒョヒョイと移動させる力強さ(ハ〜ト)。孤独な内面と、だからこそヒミコに惹かれ沙織にも惹かれる情熱も併せ持った色男〜♪♪♪今(2006年現在)キムタクを抜いてモテル男だと言われていますが、納得出来る色っぽさです。演技の上手さと、彼のオーラには参ったわ。
忘れちゃいけないのが田中泯。彼は瀕死でゲイの父親って難しい役どころ。ほとんどベッドで寝ているだけの演技だけれど、これ以上に無いくらいのはまり役でした(「たそがれ清兵衛」では仇役のようです)。もともと前衛舞踏家で姿勢が良く立居振舞が上品なので、そこにいるだけで絵になるってのは、さすがだなぁ…。
柴咲コウもゲイの世界に最初は拒否反応を示しつつ、段々その人となりを見て人間として向き合える女性をチャーミングに演じていました。この人は本当にカンの良い人で、顔のキツさから役柄に制限はあるけれど、きちんと演じられる素晴らしい女優さんだと思います。
主役3人は美しさにおいて絵になる人たちで、画面に出てくるだけでうっとりですが、脇役も良かった。
西島君は大好きな俳優さんだけど、いやらしい男をさらっと演じていたし、ゲイを公表している役者さん(青山吉良)や二丁目でお店を開いている素人さん(洋ちゃん
)…メゾン・ド・ヒミコにいる人全てが個性を持ち、そこにいなくてはならないキャラばかりで、とても良く出きているお話でした。突然現れるアニメシーン…みんなの気持ちが一つになるダンスシーン…どれも大好きなシーンです。最期にヒミコが沙織に向って「あんたが好きよ」と言う台詞は、どんなに恨み・嫌ったとしても、救いになる一言だったと思います。ある意味、そんな言葉を投げかけてもらえた沙織が羨ましいよ(T_T)
何故私がゲイ関係の物語が好きかと言うと、多分彼らはノンケの人よりも生きることを深く考えていると思うから。偏見や差別に合うことを重々分かった上で、でも自分を生きるためにはそれに立ち向かっていかなければならないことを知っている。適当な人だったら「まぁいいか」で誤魔化せることを、多分彼らは真剣に考え、生きていると思うんだよね。「普通」ってどんな定義か分からないけど、彼らが普通になれる社会が早く訪れればいいのに…と願っています。