出演: 野村萬歳 伊藤英明 真田広之 小泉今日子 夏川結衣 今井絵里子 他
邦画、しかも実写。何から何までこのページでは異色の一本です。
時は平安遷都から150年後。都では天皇の世継ぎ争いが勃発していて(何時もだとは思うけど)、これを機に都転覆を図る陰陽師の道尊(真田広之)。やはり陰陽師の安倍清明(野村萬歳)と殿上人の源博雅が、道尊と立ち向かう。
どこかでもちらりと書きましたが「妖しいもの」大好きなんです。鬼・呪・陰陽…。神も仏も鬼も妖怪も、結局は人の心が作り出してきたもの。その影の部分である「妖しの文化」を研究したくて、京都の大学に行ってみたものの、バイクなんかの楽しい方に走っちゃって、全ては中途半端で終わりました(興味は未だに続いてますが…)。
そんなわけで、見る前から楽しみだったものの、楽しみだからこそ興ざめだったらどうしようって思いが強くて、なかなか見られませんでした。
夢枕獏氏の「陰陽師」を忠実に表現した部分と、映画オリジナルの話があって、脚本の上手さに感心しました。原作ファンなら、ある程度ストーリーの先が読めてしまうけれど、それでもぐいぐい引き込まれていきます。あぁ、でもなぁ、泰山府君の祭りに関しては、もうちょっと説明が欲しかったところ…。
何と言ってもこの映画の最大のポイントは、主人公安倍清明を演じた野村萬歳。夢枕氏が「『陰陽師』を映画化する時に、野村萬歳という俳優が居たことはとてつもない喜び」語っている位、上手い配役でした。狂言師だけあって着物の着こなし・立居振舞・自分の見せ方など、どれをとっても完璧!!狂言をしている野村萬歳は見たことないけど「あんた、安倍清明でしょ」って感じです。他の出演者では、伊藤英明も「良い漢(おとこと読みます)」をきちんと演じてるし、きょん2もそれなりに良くて萩原聖人演じる相良親王とのロマンスは「この頃二人ともそれぞれ結婚生活してたんだよなぁ」という横道に感想が行くけれども、素敵だった。昔から好きな夏川結衣さんも、生成り(鬼の一歩手前)になってしまう悲劇の女性を好演してて、本当にあぁ言う一風変わった(変な)役をやらせると上手いんだよなぁ…。真田の道尊も、普通に良かったよ。ただ、ただ、これは完璧ミスキャスト!!元(現??)スピードの今井絵里子。これはやめようよ。せめて、同じスピードで探すんだったら、上原多香子にしようよ。式神って重要な役なんだから、前髪上げる根性がなかったら、出てくるなぁ〜!!ぜぃぜい…。
日本映画の余り良くない点CGも、前半は使用を押さえ気味だったなぁ。後半出てくる部分では「おぉ、ハムナプトラ」とか思っちゃったけど、あんなもんじゃないですかね。
とにかく、個人的にはとても楽しめた一品。パート2も見ちゃおうかなぁと思ってますです。ハイ。
出演: ハル・ベリー ビリー・ボブ・ソートン ヒース・レジャー 他
ハル・ベリーが2001年のアカデミー主演女優賞に輝いた作品です。
黒人女性として、初のアカデミー主演女優賞とのこと。…ふ〜ん、ウーピー・ゴールドパークもとってなかったんだぁ…と考えさせられてしまいましたが…。
刑務所に勤めるハンク(ビリー・ボブ・ソートン)は、親父さん共々人種差別の固まりの人。ある黒人の死刑執行を失敗した息子を叱責し、目の前で息子が自殺をしてしまう。
一方、旦那を死刑執行されたレティシア(ハル・ベリー)は、一人息子も事故で亡くしてしまう。
傷を持った二人の男女が知り合い、惹かれあっていく。
主演二人の演技が「上手い!!」の一言に尽きる作品。ハル・ベリーって、本当に綺麗なんだなぁ、さすが、ボンドガール。B・B・ソートンっておっさんだけど渋くて格好いいなぁ…。
音楽も押さえ気味で、淡々と進んでいくんだけど、内容的には結構ヘビーなものです。
黒人差別が随所に出てきて、ハル・ベリーが「黒人の子供は、アメリカではこんなんでは駄目!!」と繰り返す部分は、私(日本人)には、いまいちわからない差別の根深さを感じさせます。
主人公二人に主点を置いてるから仕方ないかもしれませんが、ハンクと息子の関係・レティシアと死刑を受けた旦那の関係が、とても冷たくて辛くなった。その分、息子と旦那が死んだときに、二人の心が正反対に向かったと言えないこともないけど、ちょっとしっくり来なかった。そして、レティシアとの関係を続けるために、ハンクが実の父親を施設に入れてしまうのも、自殺してまで父親のことを愛していると言った息子の気持ちが、本当に生きているのか疑問に思った。息子は、何故自殺してしまったんだろう…前半のその部分、妙に妙に考えてしまった。親子の関係は、本当に難しくて、哀しい部分がとても多い…。
ハンクとレティシアは、二人で支えあわなければ立っていられないんでしょうね。大切なものを、全て亡くしてしまった二人は、もうお互いしかいないのだから…。
とても大切なテーマを持った映画であったと思うけれど、見終わった後不安な気持ちも残ってしまいました。救いがあったような無かったような…。映画の雰囲気は、好きだったんだけど…。
出演 ニコラス・ケイジ シェール オリンピア・デュカキス他
ニコラス・ケイジ、嫌いなんです(ファンの方、ごめんなさい)。何処から見ても垂れ下がった顔、ぶよぶよなのにすぐ脱ぐ裸、はげ。それなのに、とても良い役が付いて回る。なんでだ??彼が映画界に貢献した最大のことは、ジョニー・デップを俳優にしたってコトだ!!と、力を込めて言う位なんですけど、何故かこの映画をお勧めします(笑。
未亡人のロレッタ(シェール)は、幼馴染のジョニーにプロポーズされます。結婚を決めたロレッタは、彼と疎遠になっている弟(ニコラス・ケイジ)に招待状を渡しにいきますが、何故か男女の仲になってしまい…。
1987年のアカデミー主演女優賞・助演女優賞を取った作品。満月の夜に心を狂わせるロレッタという女性を、シェールがとても上手く演じています。ロレッタと激しい恋に落ちる弟を、ニコラス・ケイジが独特のアク全開で迫っていき「気持ち悪〜い…」じゃなかった、「面白〜い!!」。「ブリジット・ジョーンズの日記」を見るまでは、いわゆるラブコメ映画で一番笑った映画でした。
会話の一つ一つに笑える要素が詰まっていて、お莫迦さんたちなんだけど、それなりに一生懸命に生きていることが伝わってくる。劇場で待ち合わせるシーンも、とても素敵だった。イタリア系のお洒落さもあります。「結婚式には家族を呼ばなければ」と主張したり、結婚指輪のくだりも家族を大切にしていることがわかります。ある意味、今の日本に失われたものをさり気な〜く見せ付けられた感じ。
とても、素敵な映画なんです。
最後の最後もニコラス・ケイジネタですが、ブラッド・ピットと1歳しか違わないって、信じられます??
出演 ジョニー・デップ マーロン・ブランド フェイ・ダナウェイ他
引退を控えた精神科医ジャック(マーロン・ブランド)の前に、中世の貴族ドンファンを名乗る青年(ジョニー・デップ)が現れます。一つの失恋をきっかけに自殺しようとしていたドンファンは、ジャックの勤める精神病院に入院しますが…。
ジョニー・デップが自らを「愛の貴公子」と呼び、周りの人を「ロマンティックワールド」へと誘う物語です。デップの前に現れた人は全て、彼の魅力の虜になっちゃうんだから、デップしかこの役は出来ないよぉ〜!!しかも、笑顔一つ見せない真面目な顔で通すあたり、下手をすると単なる寓話・喜劇と捕らえられてしまうこの映画を、ちゃんとした映画に仕上げてる気がします。
と言っても、やっぱりこの映画、変。自分のことを「ドンファン」と名乗っているけれど、本当の本当、真実が何処にあるかわからないし、なんで皆が皆ロマンティックワールドに突入してしまうのかも、よく分からない。デップ扮するドンファンが、魅力的かといえば、「え〜、え〜、そりゃぁもう♪」と言う全く個人的感想だけを述べる管理人を信用していただけるかどうか分からないし…。この映画全編を通して、皆がデップの魅力でいちころと言えば、それまでの映画だったりもします。
お話的にも、いまいち詰めが甘い気がするので、ジョニー・デップファンの方のみにお勧めの映画。
脇を固めるマーロン・ブランド、フェイ・ダナウェイもいい味を出してはいますよ。マーロン・ブランドが愛の貴公子に感化されて、奥さんに色々プレゼントしたりダイエット器具を買ったりするのは、思わずクスリとしてしまいますもの。
デモね、やっぱりこれは「ジョニーの、ジョニーによる、ジョニー好きのための映画」ってなっちゃう気がしますね。