スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 2007年アメリカ
出演: ジョニー・デップ アラン・リックマン ヘレナ=ボナム・カーター 他
判事(アラン・リックマン)の横恋慕により、無実の罪で流刑に処せられたスウィーニー・トッド(ジョニーデップ)は、15年ぶりにロンドンに戻ってくる。最愛の妻は自殺し娘は判事に養われてると聞いたトッドは、復讐を誓い、ロンドン一不味いパイ屋の2階で理髪店を開く…。
期待するさ!あぁ、期待したともよ!!だって、ティム・バートン(監督)×ジョニー・デップだよ!!!ある意味私の一番好きなコンビが作ってるんだから、期待するなって方が無理だ〜い…。でも、分かってたのさ…期待し過ぎちゃいけないって…(;_;) 知らなかったけど「スウィーニー・トッド」はとても有名な都市伝説らしいですね。実在したかどうかは分からない。でも、猟奇的な連続殺人魔なんだそうです。異形の殺人者…そりゃティム・バートンは好きだろうよ…そんな題材。
平日の午前中でしたが、そこそこ人の入った映画館。久々の映画館での観賞にワクワクしていた私でしたが、観終わってからは連れて行った友達に申し訳ない気すらしたよ…なんじゃ?この映画??何度も書きますが、私はティム・バートン×ジョニー・デップが本当に好きなんです!!だからこそ言いたい!なんじゃコリャ(?_?)
とても有名なストーリーを、とても有名な監督と豪華な俳優たちが、ミュージカル仕立てにした映画。それしか無いよ、この映画。見所は俳優陣の案外聞ける歌&ティム・バートンならではの町並みや衣装…それだけです。内容は無いよぉ〜書きたくなかった駄洒落↓。
私は個人的に(ま、映画を観るのって個人なんだけどさ)せっかくの映画なんだから、何かしらのメッセージやテーマってのはあると良いなって思ってます。でも、私はこの映画から何も感じられませんでした。強いて言うなら「理性は持とうね♪盲目の復讐は良くないよ♪」ってくらいかな。…いや、それもよく分からん。ホラーを観てオドロオドロシイ世界の快感に浸る人…スプラッターを観てスカっとする人…私には分からないけど、そういう人も居るんだろう…。もし、そこに力点を置くにしても中途半端ではなかろうか?兎に角、ティム・バートンがどんな方向を描きたいのかさっぱり分からん。異形のキャラクターを描きたいなら、そろそろジョニー・デップから卒業しなきゃ無理かもね。ジョニーのキャラだけに頼った映画作りはもう限界だろやり過ぎだわ。
ミュージカルだから仕方ないけどストーリー展開は遅いし、中盤は雑だし、ラストに向けての伏線と思われる部分も分かり易過ぎる。主要キャラは各々の自業自得で完結したかもしれないけど(ジョニー嫁だけは可哀相だった)、その後の子供たちが不安で仕方が無い。「そんなことまで思わなくても良いのよぉ〜」と言われるかもしれないけど、私はそこまで考えちゃうのです。復讐の連鎖は断ち切りがたいし、人格形成も無茶苦茶になる…。全部をすっきり終わらせてくれないと、モヤモヤ感が残ってスッキリしないよぉ〜(T_T)
俳優さんたちはキチンとした演技で役を飲み込めていたよなぁ…それぞれ面白いキャラクターだったからこそ、残念で仕方ないです。
はぁぁ、本当に好きなキャスティングだったから、余計酷評しちゃったのかなぁ…。
でも、通りすがりだろうがなんだろうが「命」を軽視したようなこの映画はやっぱり好きになれない。殺人は殺人なりに執行者も被害者も意味がないと空し過ぎる。そういう意味では、「スリーピー・ホロウ」も「フロム・ヘル(コレは監督違うけどジョニデ主演)」も、ある程度理解できたんだよなぁ…。
好きだからこその酷評・好きだから長々しい感想。 だからこそ、この映画嫌いだぁ〜〜!!
この作品でジョニーはゴールデン・グローブ主演男優賞をとってしまいましたが、頼むからアカデミーはとらないでくれぇm(__)mきみはもっとよい映画で主演男優賞をとって欲しいです。
*2/25追記:アカデミー主演男優賞はダニエル・デイ・ルイスでした。良かった良かった♪
イン・ハーシューズ 2005年アメリカ
出演: キャメロン・ディアス トニ・コレット シャーリー・マクレーン 他
フィラデルフィアで弁護士として自立する姉ローズ(トニ・コレット)には、学歴も無く仕事も長続きしない厄介者の妹マギー(キャメロン・ディアス)がいる。母親が死んで、継母が来た家に居る場所の無い姉妹は、お互いを頼りにして生きてきた。でも、マギーの余りにも身勝手な行動のため、決定的な仲違いをしてしまう…。
この映画を観て思ったのは「年をとるって悪くないなぁ…」ってこと。
私の経験から言うと、きちんとした大人が見守っている子供って大丈夫ってこと。逆に、見守られなかった子供は、大人になってもいつまでたっても不安定なままなんだよね。
姉のローズは頭の良い人で、生きる術が分かっている。だからこそ妹を支えようと必死になって生きてきた。でも、妹のマギーはある理由から社会に適応できない。自分でもどうしようもなくてもがいているけど、ことごとく上手くいかないんだわ。だから、自分の唯一の武器である美貌とスタイルで、刹那的に生き延びようとする…。でもそれって、姉ちゃんには理解できないし許せないことで…。
…と、そんな時に登場するのが、姉妹の祖母エラ(シャーリー・マクレーン)と老人の皆さん。
若者の魂胆を見抜きながらも、きちんと矯正し正しい道に導いていく大人。うん、大人(老人)の温かい眼があったからこそ、姉妹は明日に進んでいくことが出来たんだよ。姉ちゃんも妹を必死に支えようとするけど、いかんせん経験不足。同じフィールドに立ってる人は、相手の全てを包み許すことは至難の業だと思う。だからこそ余裕と経験のある大人って必要になってくるわけで…。ビバ!大人!!ビバ!老人!!って思います。本当はその大人の役割は『親』なのだよ。でも、親が頼りなかったら、厳しいよね。親以外で、無償の愛を自分に向けてくれる人を持てるのは『運』以外の何者でもないとあたしゃぁ思うよ。この映画の場合、支えてくれる大人がたくさん居て、それだけで救われる思いがしました。
題名になっている「靴」も、小道具として小粋な使われ方をしているし、人と人との係りがとても温かくて、ラストちょいと涙が出ちゃいました。人って成長できるもんなんだよね。「向上心の無いものは莫迦だぁ〜!!」by夏目君。
今の私は、子供も居て大人になっているくせに、まだまだ大事な人に支えてもらっている段階です。
今後もっと時間が経って余裕が出来たら、後輩たちを見守ることが出来るかもしれない。立ち直らせるとかなんとかしてやるっておこがましいことでは無くて、人に寄り添っていられたら私にとっても幸せなことなんだろうなぁ…と思います。
そんな風に年をとれたら…。この映画の老人たちは、私の理想形です…綺麗事かもしれないけどね。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
出演: ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン レイフ・ファインズ 他
ご存知大人気シリーズ「ハリーポッター」の5弾です。
第1弾の「賢者の石」から全部観ていますが、この作品だけ映画館でいろはと観ました。夏生まれのいろはが誕生日プレゼントに選んだのが、この映画のチケット(前売り¥800)。ハリーポッターフリークの彼女は、是非とも映画館で観たかったようです。そんなわけで、「不死鳥の騎士団」が、ポッターシリーズ最初の映画評なのだぁ!!きっと次の「謎のプリンス」もいろはと観に行くと思われます(^_^)楽しみ♪
最初は3作で降りると言っていた子役たちも早5作。観る方にしてみれば、やっぱ彼らが良いわけで、噂によると最後まで演じてくださるようなので期待しております。
個人的には、本も含めて、どんどん暗い内容になってしまうのが辛いんだよなぁ…。
最初の頃は「魔法を使えた♪」「空を飛べた♪」って一々喜んでたのが、本当に面白かった。それが、ヴォルデモートと対決しなければならないくて、運命や魔法界全ての問題になると、重いだろう…辛いんだよなぁ。
今作も、ハリーにとってとても大事な人が失われます。
フラガール 2006日本
出演: 松雪泰子 豊川悦司 蒼井優 山崎静代 岸部一徳 富士純子 …他
2007年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀脚本賞・最優秀助演女優賞・新人俳優賞など5冠に輝いた作品です。(ちなみに賞レースでは、主演女優・助演女優が入り乱れていて、主演が誰だかさっぱりわからない有様ですが、個人的に主演@松雪・助演@蒼井ってことでお願いします)
昭和40年、福島県いわき市の炭鉱町は石炭から石油への時代の波が押し寄せ、将来の展望がたたずにいる。そんな中、炭鉱長屋に住む娘たちを踊子とする「常磐ハワイアンセンター」を作る計画が持ち上がる。町は、東京から講師を招いて観光事業に邁進するグループと、旧態依然の炭鉱で存続させるグループに二分してしまう…。
久々に泣いちまったなぁ…。映画レビューサイトを覗くと辛口コメントが満載で、「韓国ドラマにはまる人は泣けるはずだ」てな意見も見えましたが、いいの!!泣いちゃったんだからぁ!!(ちなみに私が韓流ドラマに行かないのは「はまるのが分かってるからやめとく」ってなものです。)
人の「思い」がきちんと描かれると、やっぱ感情移入するもんです。親に対する「思い」・仕事に対する「思い」・友人に対する「思い」・将来に対する「思い」…。少々荒削りな感じは否めなかったけど、でも「思い」は伝わってくる映画でした。色々な別れがあって…でも、舞台では笑顔を絶やさない。それはプロだから。笑顔の裏には沢山の涙があるけど、やっぱり笑顔の方が人生は良いはずで…。それはラストのみんな笑いながら泣くシーンに全て集約されていたと思います。
時代に翻弄される人…町…。
個人的に炭鉱の事故とその後の問題をチョッとだけ知っているので、映画の中だけでは済まない感情もあります。ハッピーエンドでは終わらない、本当に時代に翻弄された人たちがいるってことを、格差社会と言われている今だからこそ考えてみてもいいのかもね。
俳優さんたちのキャスティングも見事でした。
踊りが上手な蒼井優をはじめ、無骨な静ちゃん(南海キャンディーズ)・芯のある富士純子さん…その他諸々。
一本の映画として、ちゃんとまとまっていました…やっぱ、映画館で観たかったなぁ…。
※9月26日加筆
なんとなく思い返すと、この映画って「リトルダンサー」に似てる??踊る子が男の子から女の子になってたり、片親で育てるのが父親から母親になってたりするけど、炭鉱が岐路に立たされた時、踊りに向う子ども…ってのが、やっぱ似てる気がする。
で、どちらの映画も好きです♪石炭から石油への転換は、たくさんの地域で起こったことだったんだなと気が付きました。真面目に生きていた人たちが、たくさんの思いを抱えて時代を受け入れていくのは凄いなぁ…って。
多分、綺麗事なんでしょうね、映画って。
でも…分からないけど…、色々な時代あるんですね。