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地下鉄(メトロ)に乗って 2006年日本

出演: 堤真一 岡本綾 常盤貴子 大沢たかお 吉行和子 田中泯  他

 浅田次郎原作を映画化。大沢たかおが日本アカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

 長谷部真次(堤真一)は女性用下着のセールスマン。真次の父親小沼佐吉(大沢たかお)は、ビジネスで成功しているが影の部分でも有名。そんな父に反発して、完全に縁を切ってしまっている真次は、ある日(実は亡くなった兄の命日)地下鉄永田町駅のプラットホームでなぞの老人(田中泯)に出会い、タイムスリップしてしまう。愛人のみちこ(岡本綾)とタイムスリップを繰り返すうちに、過去の色々なことがわかってくる…。

 私好きです!この映画。堤真一は、なぜか戦後の日本が似合うんですよねぇ。古臭いのかなぁ??容貌が^_^;
 自分の知らないところで他人には人生があり、例えそれが親であっても、知らないことって本当に沢山ある。嫌でたまらないコトも、そうなってしまったのには理由があって、それをタイムスリップで一緒に体験できたら…そりゃぁ、理解できるでしょう…多分。タイムスリップを地下鉄で表現していて、いきなり音がでっかくなるからビックリするけど、場面転換としては上手い作り方だと思います。

 この映画の大沢たかおは良い!!色々な世代を演じているけど、きちんと演じ分けて「小沼佐吉」をちゃんと表現しています。この人は映画が好きなんだろうね。
 で、忘れちゃいけないのが、岡本綾。この人、この映画で凄く良い表情をしてるよぉ〜!切ない…本当に切ない表情がたまりません。どうにもならない宿命。好きな人の幸せが一番大事なことで、揺れている時の表情・覚悟を決めた後の行動は、切ないよぉ…本当に切ないよぉ…(;_;)心情的に、完全に岡本綾@みちこ目線でした…私。演技の引き出しが無くなっちゃったって引退したけど、勿体無い!華やかじゃなくてもいいから、是非演じる場所に戻ってきて欲しいものです。みちこは岡本綾じゃなきゃ駄目だったと思う。真次@堤真一は、もうチョッと若い人でも良かったのかなぁ…原作を読んでいないのでわかりませんが。田中泯さんに関しては、もう、出てくるだけでOKです!!あぁいう不思議オーラを出させたら右に出るものは居ない!!田中泯か美輪明宏か…ってなもんです。まぢで。
 音楽も良かったのよ、この映画…って思ってたら、小林武史さんじゃ〜ん。ミスチルとかのプロデュースしてる人ね♪主題歌だけど映画と全然合わない曲を平気で流す流行歌手(あ○とか宇○田とか)と違い、ラストに流れる曲がしっかり聞かせてくれる…ま、多分個人的に好きなんだと思いますけど。その内カラオケで歌いたいなぁ〜「プラットホーム」bySalyu

 ファンタジックな映画なので、駄目な人は全く駄目だろうと予測される映画。
 個人的に、ノスタルジックな風景と親子関係の描写にやられた映画でした。

ブロークバック・マウンテン 2006年アメリカ

出演: ヒース・レジャー  ジェイク・ギレンホール アン・ハサウェイ  ミシェル・ウィリアムズ  他

 2006年アカデミー賞で、アジア人初のアン・リーが監督賞を受賞しました。ノミネートは、主演男優・助演男優・助演女優(2人)・作品賞…などたくさんされたんだけど、有力と目されながら負けた…と評価されました。でも、いい映画だよ!

 1963年ワイオミング州・ブロークバックマウンテン。イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、夏の間羊の放牧の仕事で出会う。キャンプを張って仕事をする内、友情は愛情に変わっっていく。罪悪感を持ちながら、お互い家庭があっても、20年にわたって関係を続ける二人。そして、その関係は終わりを迎える…。

 なんて綺麗なんでしょう…ブロークバックマウンテン。人工物が全く無い自然の中で、惹かれあっていく二人…自然な光景でした。彼らは大自然の中に自分が在る人たち。確固たる世界観があるんだわ。その世界は完璧で、共有できる人はお互いしかいなかったんだよね。私も行きたいなぁ。ブロークバックマウンテン。イニスとジャックの二人にとってブロークバックマウンテンは天国だったんでしょう。
 前半は綺麗な風景と二人の関係だったけど、後半町に出て家族問題になったら、現実って厳しくて…。私も妻の立場なので、旦那が男性と関係を持ってたらそりゃぁショックだろうなぁって、そっちに感情移入してしまいました。実際あんな旦那だったら張った押すぜぇってなもんです。だから家族が破綻していくのも分かるし、でもどうにもならないイニスとジャックの気持ちも分かる。誰も悪くないのに壊れてしまう運命ってあるんだろうなぁ…って、…切ないね。
 
 触れ込みは「同性愛」だったけど、これは「人間愛」の映画です。生きていくにおいて、この人こそベストパートナーだと思えた人が同性だったら、悲劇になるのかもしれない。60年代から80年代のセクシャルマイノリティーに対する偏見って時代背景もあるんでしょうけど、多分今でも大して変わってないんでしょうね。
 でも、イニスもジャックも幸せだったんじゃ無いかなぁ。結果は悲劇だったとしても。子供以外に、底の底まで愛しぬける人に出会えるって、そうあることじゃ無いもんね。
 丁度中村中さんのドキュメンタリーなんかを観た後だったので、ちょっと痛かったです。良い歌ですよ!「友達の詩」

 出演俳優に余り思い入れがないと、純粋に作品を楽しめるもんだなぁ^_^;

ベロニカは死ぬことにした 2005年日本

出演: 真木よう子  イ・ワン  中嶋朋子  荻野目慶子  風吹ジュン  市村正親 他

 パウロ・コエーリョというブラジルの作家の同名小説が原作の映画です。「ベロニカ」は小説で主人公の名前なんですけど、映画ではトワという女性が主人公です。つまり、最初から最後まで「ベロニカ」は出てこなくて…う〜ん、邦題は変えても良かったんでない??

 「なんでもあるけどなんにもない」…図書館に勤めるトワ(真木よう子)は、退屈な人生にうんざりして自殺を図るが未遂に終わる。そして目が覚めると、人里離れた病院に入院していた。その病院は、院長(市村正親)をはじめ、婦長(荻野目慶子)も看護士(片桐はいり)も患者(風吹ジュン・中嶋朋子・淡路恵子etc)も変な人ばかり。その中で人とかかわり、話をして、「生きる」ことをつかんでいく…。

 脇を固める人たちがびっくりする位個性的な人たちなので、最期の恋人役クロード(イ・ワン)が純粋なこと…透明なこと…。彼を見ていると心底ホッとします。トワが彼の視線で立ち直る過程が丁寧に描かれていて、2人でピアノを弾くシーンなどは、本当に綺麗でした。変な人は変!それを自覚しながらも、それが異端として扱われるのはちょっと物悲しい気がしました。「昔から新しいことを始める人は、みんな狂ってる!」ってのは、多分そうなんだろうね。ただ、トワの寿命とかがいまいち切迫感が無くて、ラストに向けての伏線としては弱いよなぁ…って思いました。細かい所が、惜しい!!

 真木よう子という女優さんは、まだいまいち掴みきれない。綺麗だけど、ぱっと見てすぐ印象に残る人では(私の中ではよ)無い。でも、出る作品は結構良くて、その中できちんとした演技をしている。で、この映画は初主演らしく、文字通り”体当たり”の演技をしていました。本当に頑張ってたよぉ。

 多分好き嫌い分かれる映画だろうし、興行的にも余り良くなかったみたいだけど、私は好きです!この映画!!
 「生きる」と言うことを、真面目に考えてみても悪くないんじゃないですか?

ゆれる 2006年日本

出演: オダギリジョー  香川照之  伊武雅刀  新井浩文  真木よう子  他

 はい。正直に申し上げます。「映画はハリウッド!!」などと申しておりますが、最近は日本映画も好きよ♪…とりあえず、自分の主張を書いたりして。

 東京で写真家として自立する弟猛(オダギリジョー)は、母の一周忌、兄稔(香川照之)に呼ばれて法事に出ます。そこで、昔関係があったと思われる智恵子(真木よう子)と再会し…。

 西川美和監督脚本のこの映画。うん。女目線だよねぇ〜。
 カットカットのオダギリジョーの表情がすごく良い(^O^)本当にこの人はいるだけで存在感があり、華がある。人をうっとりさせてくれて……役者よのぉ(べた褒め)。あ、私、出てる役者さんの好き度合いで、映画の評価変わりますからぁ〜。それだけ、キャスティングって大事だよってことで。
 国内外で評価が高いので、どれほど素晴らしい内容かと期待しておりました。ふ〜ん…そう来たかって感じ。で、いまいち真実が分からなかったのは、私が馬鹿だから??(?_?)最後のでいいんですか??だったら、オイオイ…なんですけど^_^;
 そして、やっぱ最近の香川照之は凄い!!単なる二世俳優から、見事に脱皮してるよね。頭の良い人なので、役の理解度も高いのでしょう。できる女医者みたいな役しか出来ない母を、完全に超えたね。彼が目指すのは、父親以上なんだろうか?とにかく、この映画は演技派俳優香川照之あってのモノだった気がします。この映画の香川照之は、本当に凄い!!!!

 役者さんの感想しか書いてないなぁ…。つまり、内容的にそんなに好きじゃなかったかも…かと言って、大嫌いでもない…皆さんに凄くお勧めするかと言えば、そうでもないなぁ。検事役でキム兄が出てたのが、結構私的なツボ♪冷たい検事役…似合うわぁ〜♪
 そうんなわけで、この映画の、キャスティングが最高!!って思った映画でした。最後のに〜ちゃんの笑顔にはちょいと救われましたけどね。